BSDライセンスとは
オープンソースソフトウェアのライセンスの1つです。
3種類あるのに注意
BSDライセンスは3種類あります。
- 4条項BSDライセンス
- 3条項BSDライセンス
- 2条項BSDライセンス
4条項BSDライセンスはGPLと互換性がなく、今はまず目にかけることはありません。 問題は3条項BSDライセンスと2条項BSDライセンスの違いですが、 正直良くわからないんですよね。。。
BSDライセンスが分かりにくい理由
3条項BSDライセンスは「修正BSDライセンス」とも呼ばれ、 日本語訳もあるのですが、以下の条項は残っています。
書面による特別の許可なしに、本ソフトウェアから派生した製品の宣伝または販売促進に、 <組織>の名前またはコントリビューターの名前を使用してはならない。
4条項BSDライセンスは以下のような定義があります。 (BSDライセンスの問題 - GNUプロジェクト - フリーソフトウェアファウンデーションより)
- このソフトウェアの機能あるいは使用について言及している広告媒体には、必ず 以下の謝辞を記載すること: この製品にはカルフォルニア大学バークレー校およびその貢献者によって開発 されたソフトウェアが含まれています。
4条項BSDライセンスから消されたものが「宣伝条項」となっていますが、 3条項BSDライセンスに残っているものも宣伝のことなので、 「宣伝条項」と言ったときに、どっちを指すのかが迷ってしまいます。
あと、GNUのサイトで3条項BSDライセンスと2条項BSDライセンス (引用中では「FreeBSDライセンス」)が「同様」と 書かれているのも個人的にはしっくりこないです。 GPLとの互換性はありますが、あくまで別のライセンスだと思うので。。。
後に、第三のBSDライセンスの変種が導入されました。 これはオリジナルBSDライセンスの4つの条項の最初の二項だけとしたものです。 わたしたちはこれを「FreeBSDライセンス」と呼びます。 それは緩い、コピーレフトではない自由なライセンスで、 GNU GPLと両立し、修正BSDライセンスと同様のものです。
MITライセンスの方がよい
BSDライセンスは微妙に分かりにくいところがあるので、 3条項BSDライセンスをどうしても使いたい場合は別として、 新規プロジェクトで2条項BSDライセンスを使いたい場合は、 MITライセンスでいいんじゃないかなと思います。